最近見かけなくなった種類

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 狭山丘陵周辺から姿を消してしまったチョウが何種類かいる。代表的な種がシジミチョウ科のクロシジミで、丘陵の環境の変化によって姿を消したと思われる。丘陵などの雑木林が定期的な萌芽更新等によって手入れがされていた頃は、林床も明るく、所々に明るい草地などが広がっていた。このような環境を好むチョウにとっては、現在の手入れがされず鬱蒼としてしまった林は生息に適さないため次第に姿を消していった。同様に、セセリチョウ科のホソバセセリ、シロチョウ科のツマグロキチョウ、タテハチョウ科のアサマイチモンジなども30年程前は瑞穂町でもかなり見られたが、その姿を見かけなくなって久しい。これらのチョウは全国的にも個体数が減っている。