外来種

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 外来種には、リストの右側に○印を付記した。ここで外来種としているのは、帰化植物と逸出した植物である。
 帰化植物とは、元々は日本になかった植物だが人間が介在して日本に入ってきて野生化して繁殖している植物のことをいう。目的があって人の手で持ち込まれたものの他に、外国からの物資の移動に伴って入ってきたものなどがある。かなり古い時代に日本に渡って来たとされる植物もあるので、一般的には明治時代以降のものを帰化植物と呼んでいる。身近なところでは、セイヨウタンポポやオオイヌノフグリも帰化植物である。
 目的があって持ち込まれたものには、農作物、観賞用の草花、薬用植物、家畜の飼料などがある。これらは人間によって管理されているが、しばしばその外へ拡がってしまうことがある。これを逸出という。逸出した後に野生化すれば、これも帰化植物といえる。観賞用の草花などが道端や野山で見られることもある。種子が飛散したり、人の衣服や靴などに付いて移動したと考えられる。帰化状態にはなっていないが、野外で見られたこれらのものを、逸出した植物として扱った。

オオイヌノフグリ