秋の草花

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 一般に野菊と呼ばれるキク科の花は、大半が秋に咲き、ノコンギク、カントウヨメナ、ユウガギクなどがある。シラヤマギクは丈が高くなり、1.5m位まで伸びるものがある。
 林縁部では、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、ミズヒキ、ヤマハッカなどが見られる。ススキなどの根元でナンバンギセルが見つかることがある。ナンバンギセルには葉がなく、ススキなどの根に寄生して養分を得ている。
 雑木林内では、リンドウ、カシワバハグマ、コウヤボウキ、キバナアキギリなどが咲く。コウヤボウキに似ているナガバノコウヤボウキは、夏から花を咲かせる。
 ヒガンバナは、その名のとおり9月に咲く。花が咲いている時期には葉がなく、葉は花のない晩秋から冬の間に見られる。元々日本に自生していたものではなく、古い時代に中国から渡来したといわれている。田んぼの畦などに植えられたものが野生化したと思われる。
ノコンギクヤマハッカ
ノコンギクヤマハッカ

シラヤマギクヤクシソウヒガンバナ
シラヤマギクヤクシソウヒガンバナ