保存樹木 ケヤキの大樹
屋敷林については、「住居等のある敷地内で、地上1.5mの幹周りが1.2m以上の樹木が3本以上ある樹林」を要件に、平成18年4月1日現在、21箇所が指定されている。指定地は大半が長岡長谷部地区に集中し、新田開発当時の面影を伝える屋敷林が残されることとなった。
長岡長谷部の屋敷林
樹林地については、既に近郊緑地保全区域などに指定されている狭山丘陵周辺や工業区域の山林などを除いた「500m2以上の山林」を要件に、平成18年4月1日現在、40箇所199,199m2が指定されている。樹林地内の樹種はコナラなどの広葉樹が主で、以前は定期的に伐採され薪や炭、シイタケのほだ木などに利用され、落ち葉も集めて堆肥にしていた。当時は雑木林が人々のくらしと密接な関係にあり、良好な状態が保たれていた。ところが、高度成長期の到来とともに、これら雑木林の利用価値が低下し、手入れがされなくなったことで不法投棄などの温床となっていた。ようやくこの制度の施行で、雑木林に再び人手が加わるようになり、良好な状態を取り戻しつつある。
保存樹林地の整備前
保存樹林地の整備後