あとがき

 守谷町は現在、首都圏の近郊都市として、発展の途上にあり、次々と開発が進められ、近い将来には人口数万の都市となることは必至であります。したがって人情・風俗・地形等もまた大きく変化し、現在の姿が失われようとしています。
 しかし、当町では、これまで町が主体となって原始以来の歴史をまとめたこともなく、今、貴重な資料が「家屋の新築等」によって年々少なくなっている現在、これらをまとめ守谷町の歴史的発展経過を系統的に解明し、もって町民の郷土愛を高め、将来の発展に資することが地方公共団体としての守谷町の責務であり、原始・古代から近現代にいたるまでを「通史」として集大成しようということになりました。
 この方針にもとづいて昭和五十五年四月に守谷町史編さん委員会を発足、専門委員・専従職員を委嘱し、早速作業に着手しました。はじめの二か年間は史料の収集とその整理を行い、昭和五十七年度から通史の執筆に入り、このほど、ようやく発刊のはこびとなりました。
 本史が郷土発展の記録として後世に伝えられ、行政あるいは教育の資料として、また、町民それぞれの立場でご利用いただければ幸に存じます。
 最後に、編さん委員のみなさんのご努力と、数多くの資料提供者の善意、及び町民の協力と援助に対し、厚くお礼申し上げます。
                                        〔町史編さん事務局〕