目次
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第三編 中世の守谷地方
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第四章 鎌倉時代と相馬氏
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第二節 鎌倉時代中期以降の相馬氏
行胤
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行胤は相馬系図によると、胤綱の四男に当る人である。美浦村信太の地に普賢がある。ここに熊野権現(くまのごんげん)が祀ってあるが、これは相馬孫太郎行胤が、祖先のあとを慕って、その地に足を留めて勧請したものといわれている。創建年代が元亨年中(一三二一~一三二三)となっているところからみると、行胤の年代に合うものと考えられる。だが、これにはいささか疑問もあるようである。