明治神宮の祭礼
明治神宮が栄町に創建されたのは、大正五年(一九一六)十月のことであった。当初祭礼は十月二十四日に行われていたが、昭和二年(一九二七)、勅令(ちょくれい)で明治天皇の誕生日である十一月三日が明治節に定められてからは、この日に執り行われるようになった。
明治神宮の祭礼が最もにぎわったのは、大正中期から昭和初期までの時代であったという。そのころは、戸板の上に商品を乗せたテンパリの露店が、現在のシューズショップセキから神宮の入口までびっしりと並び、駅前の広場では剣道の試合や居合い抜きなどの演技が行われたほか、仮設舞台でヒョットコ踊りも演じられた。
また、現在の北島衣料店があるあたりでは、昼間は草相撲、夜は綱火が行われた。
稲刈りも終わって、冬支度に取りかかる前のほんのつかの間、人々は夜明けまで祭を楽しんだという。
明治神宮▶平成2年7月25日 | |
昭和52年に立て替えられる前の社殿▶昭和12、3年ごろ | |
祭衣装に身を固めた栄町青年会の方々▶昭和32年11月3日 | |
明治13年当時の守谷町近傍(明治13年作製「迅速測図」から) | |
常総線沿線と城山、奥山、郷州原など▶昭和22年 | |
常総線沿線及び城山、奥山、みずき野など▶昭和63年1月11日 |