特にこの度の記念誌は「目で見る一〇〇年間の姿」ということで、写真を多く収集しなければならなかったのですが、明治から昭和初期においては写真が貴重であったことに加え、家屋の建て替え等で処分されたり、紛失された方が多く、収集は思ったよりも難航しました。そこで、写真で収集できなかった事物で特に守谷を語る上で必要と思われたものを、町内四地区から一点ずつ選び、イラストで当時の状況を再現してみました。何分にも口述資料による再現ですので、細かい点での不備があるとは存じますが、その点は御了承願います。
また、貴重な写真であっても、どの時代のどんな出来事を写したものかわからず、御厚意を頂きながらも掲載できなかった写真もあったことをお詫びいたします。
この記念誌の編さんにあたり、史・資料の提供や御協力を頂いた大勢の方々、また熱心に編さんの掌にあたられた編さん委員、協力委員の方々に心からお礼を申し述べるとともに、本書が来世紀に向かう一里塚となり、また新たなる一〇〇年へのスタート地点となることを切望して止みません。
編さん委員長 伯耆田康男