守谷市長 松丸修久
守谷市は、令和四年二月二日に市制施行二十周年となる記念すべき日を迎えました。利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた本市は、「充実した都市環境」と「緑豊かな自然環境」とが融合したまちです。
本市のあゆみを紹介しますと、一八七一年(明治四年)の廃藩置県の後、一時葛飾・印旛・千葉県などに属していましたが、一八七五年(明治八年)に茨城県の管轄下に入り、一八八九年(明治二十二年)の町制施行を経て、一九五五年(昭和三十年)には現在の守谷市を構成する守谷町、高野村、大野村、大井沢村が合併しました。一九六六年(昭和四十一年)に首都圏近郊整備地帯に指定され、以降は農村地域から近郊住宅都市への発展を遂げ、二〇〇二年(平成十四年)に単独で市制を施行し、守谷市が誕生しました。
この二十年という時の中で、これまで先人の方々が繋いできた功績とともに、市民の皆さまと、新たな歴史を紡いでまいりました。
この記念する年にあたり、これまで守谷市を築き上げた皆様に感謝申し上げるとともに、過去から未来へと続くまちづくりの節目として、さまざまな記念事業を実施いたします。
その一環として、この度、守谷市観光協会の監修により、史跡「守谷城址」の歴史や魅力を発信するとともに、守谷市最大の歴史遺産として、守谷城址周辺を含めた自然環境を将来にわたって残していきたいと願い、歴史書『守谷城と下総相馬氏』を発行する運びとなりました。
本書によると、現在の守谷市のまちづくりは、北条氏四代氏政による守谷城の大増改築や行政・生活機能の平野部への拡張などが基盤となっており、中心市街地の成り立ちを次世代に伝えるものとなっています。
調査・研究にご尽力いただいた著者、及び守谷市観光協会の皆さまに対し、改めて御礼を申し上げるとともに、在りし日の守谷城に思いを馳せ、水と緑に恵まれた大地に形成された『守谷』の新たな歴史を、市民の皆さまとともに築いてまいります。
この歴史書とともに、守谷城址を訪れていただき、ふるさと守谷に一層の愛着と誇りを持っていただければ幸いに存じます。
守谷城址上空から中心市街地、駅方面を展望
守谷市第二次緑の基本計画重点緑化地区の木道