将門の子女(将門伝説)

14 ~ 15 / 330ページ
『相馬当家系図』/『広瀬晋一氏所蔵文書』によりますと、次の系図になっております。

 

 江戸期の文芸では、如蔵尼は、還俗して「滝夜叉姫」に転身し、「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」の女主人公で、「相馬古御所(ふるごしょ)」で父の仇討の執念を抱き、妖術使いとして登場します。また、如蔵尼は国王神社(坂東市岩井)の御神体の木像を彫ったことで知られています。
 さらに、尼は将門の死後、慧日寺(えにちじ)(磐梯町大字磐梯)へ逃れ、そこで隠遁生活を送ったと伝えられています。
いま、慧日寺山門前には「如蔵尼供養塔」が、境内には「如蔵尼の墓」があります。
 良門は、筑波山中で蝦蟇の精霊から妖術を学び、一途に復讐の念を抱き、姉と共に、復讐の鬼と化しています。
錦絵では、「将軍太郎良門」とか「平太郎良門」として描かれています。