俗に旗本八万騎とは?

194 ~ 194 / 330ページ
 正徳二年(一七一二)の『御家人分限帳』に、旗本五二〇五人、御家人一万七三六四人が収録されています。慶安二年(一六四九)に立案された「軍役人数割」の軍役を適用すると、知行一千石の旗本は「戦時に家来三人を揃えよ」と定められていますので、旗本五、二〇五人。家来五、二〇五人×三=一五、六一五人。これに御家人一七、三六四人を加えますと、戦時動員数は、合計三八、一八四人となります。旗本八万騎は、馬に乗った武士が八万人ということですが、実際は、その半分位が妥当の線です。