相馬氏の小田原藩「順席帳」

240 ~ 240 / 330ページ
 相馬氏の末裔を語るのに、大事な「順席帳」と呼ぶ分限帳が有ります。「席」とは文字通り城内に於ける位置を示していると同時に家格をも示しています。席はだいたい固定しており、上下の地位はこの席に従って任命されていました。小田原藩には十三帳存在しますが、いずれも藩の正式な書類は無く、藩士による写しです。この中の幾つかが『小田原市史史料編近世Ⅰ藩政』・『神奈川県史資料編5近世2』『二宮尊徳全集 第十四巻』・『安政五戊牛歳 順席帳』に紹介されていますので、相馬氏の名前を抽出して次表に掲げます(寛文十年の原簿は、四七〇石)。
年代席名役職禄高氏名備考
寛文十年(一六七〇)用人四六〇石相馬七左衛門胤将
享保九年(一七二四)番頭四六〇石相馬七左衛門胤純胤純
天明二年(一七八二)寄合四六〇石相馬小十郎胤昌
文政八年(一八二五)寄合四六〇石相馬源左衛門胤吉
天保年代(一八四〇)寄合四六〇石相馬七左衛門胤吉
安政五年(一八五八)寄合御先筒頭四六〇石相馬清四郎胤明胤明
箱根御関所伴頭