江戸時代の文芸作品

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浄瑠璃「けいせい懸物揃(かかりものぞろえ)」 近松門左衛門作品・・・「平親王と名乗り、相馬の郡に都を作り」
浄瑠璃「関八州繋馬(つなぎうま)」 近松門左衛門作品・・・「相馬郡に都をたて」
錦絵「相馬の古内裏」 絵師 歌川国芳
錦絵「相馬内裏合戦」 絵師 歌川安秀
読本「善知安方忠義伝(うとうやすかたちゅうぎでん)」 山東京伝(さんとうきょうでん)著・・「相馬内裏の旧御所(ふるごしょ)」
歌舞伎「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」(通称「将門」) 宝田寿助(たからだじゅすけ)作品・・「将門山の古御所」
「忍夜恋曲者」は現在でも歌舞伎や那須烏山市の山あげ祭りで毎年上演されています。

那須烏山市の山あげ祭
「忍夜恋曲者」(将門)

 江戸前期まで、将門が建てたかった王城の場所は、「相馬の内裏」(守谷)と「猿島の内裏」(岩井)が混在して流布していましたが、江戸中期以降は次第に「相馬の内裏」に統一されて行きました。
これには、将門直系子孫を名乗った相馬氏の存在が大きく、「相馬氏の居城=守谷城」から、「将門の王城=守谷城址」と、云われるようになったと思われます。