はじめに

 昭和30年3月1日,茨城県指令第80号により,守谷・高野・大野及び大井沢の1町3か村を廃し,新たに守谷町を置くことが認可されたところから,現在の守谷市の歩みは始まります。

 それ以前の歴史は,『守谷町史』を始め『守谷わがふるさと ~写真でつづる一世紀~』など,複数の資料において詳細に記録されてきましたが,日本の経済復興に合わせ飛躍的に発展してきた市の姿については,事業ごとの竣功誌や町勢要覧等があるものの,全体を網羅した資料がないままとなっていました。

 このため,各種資料等が散逸する前に,合併からこれまでの経緯を一連の流れとして記録することを目的に,この資料をまとめることとなりました。

 年表は,合併から現在までの市の推移をより正確に把握することを目的に,これまで刊行された複数の資料から抽出し,相違あるデータを検証,精査しました。

 関係者談話は,現在の守谷市の礎となった様々な大規模事業について,実際に携わった方々から所感や苦労話等を自由にお話しいただくことで,担当者の目に映っていた事業進捗の様子や当時の雰囲気等を再現することを目的に実施しました。

 編さんにあたっては,多くの方から多大なるご協力をいただきました。

 改めまして心からお礼を申し上げます。

*日本史における「現代史」とは,一般的に第二次世界大戦後から直近までの期間の歴史とされていますが,本資料の期間は昭和30年の守谷町合併から平成23年3月までとしています。