二 守谷祇園祭の組織と準備

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 守谷総鎮守である八坂神社の最大行事は祇園祭で、疫病除け・災厄除けを目的として、遅くても延享期(1744~)頃の約270年以上前から続いている行事である。この祇園祭は取手(取手市)や水海道(常総市)の祇園祭と共に、かつては「北総三大祇園祭」と呼ばれた。他の2か所と違い、守谷の祇園祭では選ばれた神輿担ぎ手24名が交替なく最初から最後まで神輿を担ぐのである。そして、大幟18が19本と大変多く建つことから、「幟祭」とも呼ばれる。また、各町内の山車5台が囃し踊りながら左や右にグルグル速い速度で回転するという特徴がある。近年、その荘厳さと勇壮さが知られ、市内だけでなく市外からも多くの人々を集めている。今年は外国人の姿も昨年より多く見られた。