祇園祭に山車を出す仲下町(仲町・下町・城内・下新田)、上町、土塔新山(=土塔三町。土塔本町・新山・土塔中央)、坂町新町、海老原町には青年会が組織され、山車を管理運営、子供会と共に囃子と踊りを担当する。どの青年会も6月あるいは7月から毎日のように子供会の囃子や踊りを指導し、自分たちも練習しながら、7月に入ると少しずつ山車を組み立てている。
7月の毎週土曜日夜、青年会の囃子や踊りの練習が終わると、新町公民館に各町の青年会員が集まり懇親と連帯を深めている。山車を恙なく動かし、祭を盛り上げるために、これら横の連携は非常に重要であると考えてのことである。
仲下町・上町・土塔新山の青年会は祇園祭では昔から山車を管理運営しており、江戸時代の若者組にまで遡ると推察できる。坂町新町と海老原町の青年会も歴史はあったが、近代化・開発の中で消滅し、祇園祭により近年復活したのである。