・坂町新町青年会

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 平成16年の創立で、男女計50名余からなり、推薦で会長や副会長を選ぶ。平成15年まで他の町の山車に参加させてもらっていた坂町の青年達が中心となって、自分の町でも山車を出して祇園祭に参加したいと自主的に青年会を組織し、反対する町内会や氏子会の年配者達を説得したのである。神輿を担ぐ以外に積極的に祭に参加できない悔しさがあった。坂町町内会・氏子会・青年会が寄付金を集めて山車を作り始めると、途中で意を同じくする新町が加わった。新町はTXの開発により約80戸の内の半分約40戸が転居し、町の存続に危機感を抱いていたのである。

 坂町は約325万円、新町は152万円を分担、寄付金も募り、山車製作には宝くじの補助金250万円、山車格納庫には市の助成金約148万円をいただき、計約1500万円で全てを揃えたのである。坂町の高橋林一郎氏が山車を製作、お面を6面寄付する人もあった。囃子の楽器や踊りの面・衣裳を揃え、囃子の会を合同で「和[なごみ]会」と名付け、子供会と一緒に朱色の祭半纏を揃えた。平成17年の山車竣工記念には御祝として餅とタオルを坂町と新町の全戸に配った。昨年の10周年記念では、青年会は「なごみ」の図案をあしらった緑の手拭いを作成した。町内会は同じ図案で青の手拭いを作り、赤飯と共に各戸に配った。