神輿

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 神輿は、神の渡御に際し卸神体を奉安する輿で、一般的に肩で担がれる。下台・胴・屋根の三部分からなり、前後に下台を貫く担ぎ棒の轅[ながえ]2本が付く。八坂神社の神輿は屋根の中央に鳳凰、四つ端の蕨手には小鳥(燕)が載る元治元年(1864)製作の神輿である。総重量は約800kg以上とされ、各町内から選ばれた24名が威厳を保ちながら豪壮に神輿を担ぐ。猛暑の中を交代なしで、10町内の約10kmを約6時間かけて渡御する(「Ⅲ 地図」参照)。各町の氏子の下に神様が渡御するので、穢れの無いことを示す白衣を着て、渡御の役割を担うのである。

 今年は下新田・下町・仲町・城内から6名、上町4名、坂町4名、新町2名、土塔三町4名、栄町2名、海老原町2名の計24名で、割振りは5年以上同じである。青年会のある町は祇園祭翌日の「ざらい」(座会)で来年の担ぎ手がほぼ決まる。青年会がない町は年番が募って歩く。平均年齢は30歳前後、長い人は12、3年、短い人は1、2年である。7月21日までに名簿 (町名・名前・年令・住所・電話番号)を事務局へ提出する。