八坂神社参道人口に「宿またぎ提灯」と呼ばれる一連の提灯5灯が下がる。正面は左から「家内安全」「御」「祭」「礼」「交通安全」、背面は右から「八坂神社」「氏」「中」「子」「八坂神社」となっている。本来中3つは正面「御礼祭」、背面「氏子中」と思われる。
かつては長い丸太を屋形に組み、それに多くの提灯を吊るし、各町内が道路をまたいで隣町との間に掲げたので「宿またぎ提灯」と呼ばれた。しかしある年の祭に丈の高い山車が出て、提灯が邪魔になって通れなかったことがあって、その風習はなくなったという25。今は神社入口のみに面影を残すだけとなった。