1 蘇民将来札の配布〔7月11日(土)〕

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 午後3時、祭半纏を着た上町の年番が2人1組となり、寄進簿「平成二十七年七月 八坂神社寄進金受付簿 上町氏子中」と奉納金袋を持って町内氏子の家を1軒ずつ廻る。名簿に寄附金額と名前を書いてもらい、寄付金を戴く。そして、封筒に入った木の御札「蘇民将来子孫家門 七難即滅 七福即生」(縦18×横8×厚さ0.5cm)を授ける。封筒の中には八坂神社宮司と総務からのメッセージ「祇園祭は、守谷の郷で江戸時代から続く厄病除け、災厄除けのお祭りです…」も入っている。御札は病気や厄難を避けるため門・玄関・神棚などに祀る。

 この御札は、八坂神社の祭神素戔嗚尊が旅に飢え宿を求めた時、金持ちの巨旦[こたん]将来は拒絶したが、貧しい兄の蘇民将来は茅の床に粟の飯で歓待したので、素戔嗚尊が御礼として授けた疫病除けの護符に由来する。その後、拒絶した巨旦将来の子孫は絶え、蘇民将来の子孫は益々栄えたとされる。

 上町のように1軒ずつ廻る場合と、仲町・坂町新町のように幟竿建ての19日に集まった時に一斉に配る場合がある。50日以内にボク(新仏)が出た家は廻らない。

 各町の寄付金から八坂神社への寄進金分担額を21日の御出遣の時に会計へ納め、また青年会や子供会へ分配、残りは来年に繰り越しておく。分担金は10か町で総計150万円弱である。