13 文政十年(一八二七)閏六月 牛頭天王蔭祭における理不尽済口証文(B18-71)

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     済口証文之事

一当月十四日、牛頭天王祭礼閏月ニ付蔭祭り2いたし候間、若者共神前ニ而太鼓打罷在候処、九兵衛儀其場所江罷越、利不尽ニ太鼓を奪取候段、若者共願出、九兵衛御礼御座候処、全祭礼とハ不存、近所ニ不幸も御座候儀ニ付、憚も無之子供打寄太鼓叩キ候儀与相心得差留、則太鼓持に仕候旨申立、夫々御吟味中ニ御座候処、左之扱人立入内済掛合仕、九兵衛儀全酒狂之上之儀ニ付、倅弥平ゟ扱人を以若者共江相詫、太鼓ニ損等有之候間張替差出、利分憤之儀ハ貰請、双方無申分熟談内済仕候、然ル上ハ右一件ニ付、已来双方御願筋毛頭無御座候、依之連印済口差上申候処、如件

                  若者頭  善八  (

   文政十亥年閏六月       同    万次  (

                  同    源七  (

                  同    大五郎 (

                  同    吉太郎 (

                  同    佐左衛門(

                  同    栄蔵  (

                  九兵衛倅 弥平  (

                  親類   仁左衛門印

                  組合   定右衛門印

                  同    安兵衛 印

                  同    勝右衛門印

                  扱人   忠左衛門印

                  同    文伯  印

                  若者頭  初蔵  (

            右落ニ付此所ニ記ス  辰之助 (

     町御役人衆中


2 例祭(本祭)を隔年に行なう場合、例祭のない年に行なう小祭。正式の儀式を省略した質素・簡略な祭礼。