差上申一札之事
一牛頭天王祭礼之儀者、是迄上宿・新町・昼坂三町ニて組合、中宿・下宿与隔年ニ祭礼仕来候処、昨年中・下当番之節、新町・昼坂ニ而組抜いたし、祭礼等一切不仕旨御願申上候処、今般沼崎隠居様・上町雲天寺様・当所河内様、中下宿・愛宕・奥山一同ニ而双方江相掛合申候処、先規之例ニ相背而ハ神罪之程難計与、一同心掛居候所、右扱人ゟ双方江相掛合一同納得仕候上者、已来三町ニ而祭礼仕、勝手我侭之儀毛頭申上間敷候、然上者向後祭礼之儀ハ不及申上、何事ニ不寄相互ニ睦敷仕、已来右一件ニ付重而御願ケ間敷儀申上間敷候、為後日一札仍而如件
安政二卯三月 昼坂せわ人 藤四郎 印
同 同 徳兵衛 印
新町せわ人 伝右衛門印
同 同 惣七 印
愛宕せわ人惣代 甚兵衛 印
奥山せわ人惣代 兵左衛門印
中下せわ人惣代 平兵衛 印
町御役人衆中様
(同番号にて同年同月の同様な文書あり)