オーストラリアからシベリアまでなど大きな渡りをすることで知られ、春は田植えの潅水が始まった水田地帯を通過する鳥類である。毎年4月29日は、シギ・チドリの春の調査日である。渡りは南から北へ通過するため、利根川では下流ほど早く現れる。
これまでに確認した種は、チドリ科では、ムナグロ、コチドリ、イカルチドリ、メダイチドリなど、シギ科では、キョウジョシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ、タシギ、イソシギ、ハマシギ、ウズラシギ、タカブシギ、セイタカシギ(同科、希少種)などである。
春の長期調査は1994年から三大水田地帯である西大木、小貝排水路、野木崎で実施している(図6、7)。渡りは4月末から5月上旬に生じピークは5月第一週である。主力のムナグロ(チドリ科)が早く現れシギ類は比較的遅く通過する。守谷町教育委員会は、この結果を基に5月第二日曜に県南バードウイーク観察会を西大木で毎年開催している。
秋の一斉調査は毎年9月15日に行われる。守谷町付近での秋の渡りは水田地帯は水がないため湿地や休耕田で少数の確認となる。8月から現れ9月には減少している。
種は、チドリ科では、ムナグロ、ケリ、タゲリ、シロチドリなど、シギ科では、アオアシシギ、コアオアシシギ、トウネンなどである。
冬季には、例年稲子田樋管などでクサシギなどが越冬し、西板戸井などの山林ではヤマシギ(希少種)を確認している。