北相馬台地の北端にあり、地権者の御好意により町の野外文化施設となりました。周囲に斜面林や湿地を持ち四季様々な野の花や生物が楽しめます。守谷城址に植えられていた松はほとんど枯れましたが、考古学的な発掘調査が行われた際に繁茂したアズマネザサを刈り取ると、見事な草本植物の群落が再現しました。森林公園はマツ枯れが進行し、台地側は住宅地となりましたが、北側の谷津や水田など変化の多い観察が楽しめます。
コース:森林公園駐車場(A)から森林公園(B)→NTT鉄塔(C)→五間堀(D)→守谷沼(E)→谷津水田(F)→守谷城址(G)→駐車場(A)と一周します。距離:約2km(地図参照)
植物:森林公園の平坦部は一部に芝地や遊具がありますが、ほとんどがクロマツ林です。薪炭林としてコナラ林と共に植栽されたものですが最近松枯れが目立つのは残念です。北の谷津に面した斜面は、エノキ・エゴノキ・イヌシデ・コブシ・イヌザクラなどが見られ、湿地にはヨシ・カサスゲ群落やハンノキ林が自生しています。守谷城址のマツはほとんど失われ、ウワミズザクラ・イヌザクラ・エゴノキ・シラカシなどの高木、ヒサカキ・サワフタギなどの低木、ノダフジ・ナツズタなどの蔓植物が自生しました。特筆すべきことは、ヤマザクラの大木が数多くあり、草地には近年希少種となりつつある草本が10種以上存在し、春はスミレ(6種)の大群落などが台地上の草原や斜面緑地を彩ります。
昆虫:森林公園のマツ林では、毎年5~6月にかけてハルゼミの声を聞くことができます。ハルゼミは、マツ枯れの影響で近年平野部で減少しているセミです。守谷町でも北園周辺のマツ林でしかその声を聞くことはできません。守谷城址では、アカシジミやオオミドリシジミ、ゴマダラチョウ・ヒオドシチョウといった森林性のチョウ類や、クワガタムシ・カブトムシなども数多く見られます。守谷沼周辺や湿地では、シオカラトンボ・ウチワヤンマ・コシアキトンボ・ショウジョウトンボ・ナツアカネ・アキアカネ・ギンヤンマなど止水性のトンボが数多く見られます。
鳥類:何れも越冬鳥類の多い地域で、森林公園の明るい林にはシジュウカラ科、エナガ、メジロの群れ、アカゲラなどが、林床にはビンズイの群れやトラツグミなどが毎年見られます。湿地に接した斜面はルリビタキなどのヒタキ類やアカハラなどのツグミ類が多いところです。同じく城址公園ではアオゲラなど、周囲の草原はアトリ科、ホオジロ科の様々な群が見られます。初夏にはNTT鉄塔(C)付近などでサシバが見られ、水田ではコチドリやカワセミなどが現れます。
遺跡等:守谷城は平將門(十世紀)の城ではなく、十三世紀当初に相馬氏が築き、以後江戸初期の十七世紀まで約四百年間使用されたと推定されます。北側の赤法花、同地の丘陵を隔てている水田は、かつては大きな沼(古城沼)で守谷城の北側を守る天然の要害でした。城址は谷津田側から見て、三つの丘に見えますが、左(南側)から二郭、本郭、三郭と呼ばれ、土塁や船着き場と言われる堀が残されています。最近行われた発掘調査では、食器や鉄器具、銃弾などが見いたされました。平成8年に教育委員会から詳細な報告書が刊行されています。このコースでは付近に古い集落や社寺がないためか石仏碑は見られません。
マナー:森林公園の駐車場を利用し、城址や公園内緑地に乗り入れての駐車は絶対行わないで下さい。トイレと手洗い場は公園の北側にあります。駐車場付近はゴミの放置が著しく目立ちますので御注意を。城址は必ず路を歩いて下さい。斜面を昇ったりすると地表を保護している植生を損ね、由緒ある地形の破壊を生じます。