奥山新田は北の水田地帯と南の住宅地に挟まれた東西約600m、南北約300mの台地と大きな谷津からなります。周囲を斜面林に囲まれた台地上には広い屋敷林を持つ集落と小規模の畑があります。台地北側裾を東西に走る道は小貝川方面の景観展望路としても適し、東側には湿地や湿生林、小池が散在し水路が通じ、みずき野調整池に至ります。
コース:みずき野第二調整池(A)から貝塚沼跡湿地(B)に出て小貝排水路(C)から北側台地下道路(D)を辿(たど)り、集落内道路(E)→台地中央部(F)→香取神社(G)→小貝排水路(C)と一周します。逆に回っても構いません。距離約2km(地図参照)
植物:台地上はシラカシ・ケヤキ・スギ・ヒノキなどの屋敷林が連なります。家背後の屋敷林は特に重厚で、家屋は台地下から全く見えません。一方、家前面の樹木は近年多く伐採され明るくなっています。台地北側斜面はイヌザクラ・イヌシデなどの夏緑樹に覆われ、台地南面はアズマネザサの侵入が著しくなっています。
昆虫:みずき野の調整池周辺では、守谷町では数少ないアカガネオサムシという湿地性のオサムシがいます。他にもアオオサムシやアオゴミムシ・セアカヒラタゴミムシなど歩行性の甲虫類が数多く見られます。6~7月にはハンノキを食樹とするミドリシジミが飛び交う姿が見られます。水田や湿地周辺では、ナツアカネ・ノシメトンボ・アキアカネ・マイコアカネといった赤トンボの仲間が数多く見られます。
鳥類:貝塚沼跡の湿地や水田に近いので、サギ・シギ・チドリなど水辺の鳥やカワセミなどが見られます。初夏の湿地や北側道路ではオオヨシキリやカッコウ・ホオジロ・セッカなどのさえずりが響きます。冬の林は小型の鳥たち、シジュウカラ・エナガ・メジロ・コゲラなどの群れが動いて行きます。より南側にあるみずき野第一調整池は冬季に多数のカモが越冬しますが、第二調整池では見られません。これは第一調整池よりも小さく、人の接近も容易なためと考えられます。
建築物:新田の家々は皆大きく主要道の両側に並び、枝道は殆どありません。町史によれば奥山本田と新田は17世紀中ごろ殆ど同時に成立し、昭和初期の戸数は奥山新田(22戸)、本田(13戸)と新田が多く、新田、新田の生産性が高いため古くから本田と同格に扱われたと推定されています。古い佇(たたず)まいが残り、納屋に改造された厩(うまや)や、粗壁(あらかべ)のタバコ乾燥倉などが見られます。
石仏碑:寛永(1624-1644)、寛文(1661-1673)など特に古い年代のものが多く、新田唯一の社寺である香取神社(G)には多くの庚申塔が並び、元禄(1688-1704)の石仏も見られました。
マナー:この地域は交通路から独立し、道路も通り抜けに使われていません。従って地域内での車の通過や駐車は特にご遠慮下さい。また、歩かれる時も地元の方に御迷惑にならぬ様ご注意下さい。トイレや駐車場もありませんので、桜の杜公園または郷州公民館などの施設を御利用下さい。