皆さんが学校や職場、あるいはいろいろな会合で初めて会った人とはまず名前を告げ合います。そして何回か会ううちに、お互いに名前を呼び合って友達になっていきます。
近くの野道を歩くとき、公園を散歩するとき、ハイキングに行ったとき、あるいは通勤の道々、垣根越しに見る木や花。その名前を知ると、より親しみがわき、気づかなかった特徴も見えてきます。
守谷町には植物の種類がどれくらいあるのですか?と、聞かれることが度々あります。
植物というと、微細な植物プランクトンから海藻などの藻類、カビやキノコの菌類、地衣類、コケ類、シダ類(以上を隠花植物と言いました)。花が咲き、種子をつくる種子植物(顕花植物と言いました)。と、大変広い範囲となります。これらのうち水や養分を通す導管や師管(ふるい管)を持ち、根・茎・葉がはっきりとあるシダ植物と種子植物を合わせて高等植物と呼んでいます。
次に種類ですが、マツ、サクラ、と言ってもいろいろなマツやサクラがあることは御存知でしょう。マツの仲間では、アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ(ヒメコマツ)などが「種」と呼ぶ基本単位になっています。サクラの仲間ではヤマザクラ・オオシマザクラ・カンヒザクラなどが「種」として扱われます。キタゴヨウはゴヨウマツの変種、タギョウショウはアカマツの品種、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種と細かくなります。先のマツの仲間に、ハイマツやダイオウマツなどを加えて「マツ属」、先のサクラの仲間にウメやモモなどを加えて「サクラ属」となります。更にマツ属にモミ属、トウヒ属などが加わり「マツ科」に、サクラ属にヘビイチゴ属、リンゴ属、バラ属、キイチゴ属などを加えて「バラ科」と、次第に大きなグループになります。「茨城県植物誌(鈴木昌友外.1981)によれば、茨城県の高等植物は種・変種・品種を1種類として、帰化種も加えて167科・762属・2144種を挙げています(野生)。
守谷町では6年間の調査の結果、同様な基準で145科905種が確認されました。
このように多くの種類がありますから、その全てを知ることは容易ではありません。そのうち近くの林や野原、公園などで出会える約200種を挙げました。紙幅の関係で細かな解説ができませんので、この本でおおよその見当を付けて、いろいろな図鑑に当たって下さい。草で春・夏・秋の花を各50種(または30種)、樹木で50種(または30種)の友達ができれば、きっと楽しいことでしょう。特に記憶力の素晴らしい、小・中・高校生の皆さんなら容易にできますよ。
なお、仲間分け(分類)は、血のつながり(系統)によります。血のつながりは生殖器官の花のつくりが似ているほど近いと考えます。木か、草か、つるかの違いは血のつながりとはあまり関係がありません。ニセアカシア(高木)・レンゲ(草)・フジ(木性つる)・エンドウ(草のツル)は全て花が蝶形花(豆形花)で、莢を持った実をつけるので「マメ科」に属します。
木の種類は、葉の形や性質で三つに分けられます。
針葉樹(しんようじゅ)
葉がするどい。
例外もありますが一年中葉を付けます。
夏緑樹(かりょくじゅ)
葉に幅があります。
冬になると葉が落ちてしまいます。
常緑広葉樹(じょうりょくこうようじゅ)
葉の形は夏緑樹と同じですが、冬に葉は落ちません。
マメ科の植物
木、つる、草と様々ですが、同じかたちの花と実を付けます。
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