②地形断面図を作る

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 地形を横から眺めたのが断面図です。地形の特徴や成り立ちを知るために作られます。そこで、例として守谷町刊行の2500分の1地形図を使って、崖などの高さ(比高)を求めてみましょう。図1の地図には、2m間隔の高さ(主曲線)が実線で、同じく1mの高さが破線(補助曲線)で示され、さらに21.5mの標高点などの高さに関する情報が多数表現されています。等高線が密な20mから8mの範囲が斜面で、その比高は12m以上もあります。この急崖は縄文時代に海の波浪で作られたものの名残で、現在はスダジイの高木の目立つ斜面林が発達しています。


図1 守谷町南西部の地形図
断面線A-Bの位置図

 ではこの地形の断面図を作って見ます。

 まず、断面線A-Bを引き、これと交わる等高線、道路、河川などの標高と、A点からの距離を読み取ります。作業を楽にするため地形図を1000分の1に拡大し、読み取った値を表1に示しました。


表1 地形断面作成資料

 次に表1の資料を用いて、標高を縦軸、水平距離を横軸にした図を作ります。しかし、地図だけでは道路からBまでの資料は不足しています。そこで図2に示すように棒状ハンドレベルと呼ばれる測定器とポールや折尺を用いた簡易測量により、作図に必要な水路付近の標高と水平距離を現地で調べました。


図2 ハンドレベルによる簡易測量
(出典:地学団体研究会編 水と地形)

 これらの地形資料を用いて、垂直を水平の2.5倍に拡大して図化したものが図3です。この断面図から、台地は20mより高い部分にあたり、低地側へ緩く傾斜する。一方、歴史がより新しい低地は6mより低く非常に平坦であるなどの特徴が読み取れます。


図3 地形断面図
地層の観察結果などを併記