②簡単な昆虫調査について

192 ~ 192

(1)センサス法

 ある一定の調査ルートを決め、そのルートを定期的に歩き、そのルート内で確認できた昆虫の種類と個体数を記録していく方法です。

 この方法は、近年、昆虫を環境指標にしようとするために行われるようになった方法です。チョウや訪花性のハナバチ類などを対象とした調査結果が多く発表されています。特にチョウは昆虫の中では分類・生態的な情報が最も進んでいる分野であり、種類の識別も容易なためセンサス法の対象としては適しているといえます。

 守谷町自然調査会でも、この方法でチョウを環境指標としたデータをとり、守谷町の自然環境を考察しました(守谷町自然調査報告書(3)を参照)。また、この方法は、データのとり方を工夫することによってその他いろいろな情報を得ることができます。次にそのいくつか例をあげます。

①環境の異なるいくつかの場所を通過するルートを選び、その環境ごとのデータをとった場合は、種類による環境選好性を知ることができるでしょう。

②一日の中で異なる時間帯ごとにデータをとった場合は、種類ごとのおおまかな日周性(一日の生活リズム)を知ることができるでしょう。

③年間を通して定期的にデータをとった場合は、種類ごとの発生パターンを知ることができるでしょう。


(2)マーキング法

 種別の生態を観察する方法として、対象とする昆虫にペイントなどで印をつけ、その行動を追うという方法です。ただ、多少専門的な知識と慣れが必要になります。