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乙子と高野の境界近くに位置する石神神社は、大日比谷維奈尊闍を祭神として享和三年(一八〇三)に創建されました。人工の塚の上に本殿、麓に拝殿が建てられ、その塚の下には一丈二尺(約三・六メートル)の石棒のご神体が埋められていると伝えられています。明治末から昭和初期にかけて、近隣の市町村だけでなく近県や東京からも大勢参拝に訪れ、子孫繁栄などを祈願しました。当時は、毎月の例祭、三月と八月の大祭などで賑わいましたが、今は往時の盛況はありません。本殿の龍の彫刻は見事です。