ようさんに いわたたろうは なをのこす

養蚕に 岩田太郎は 名を残す

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 繭を採るために蚕に桑の葉を与え育てることを養蚕といいます。蚕の口から出た糸は絹糸となり、絹織物は高級な生地として扱われていました。岩田太郎は、明治半ばに父の跡を継いで蚕種の製造に従事し、四化性蚕種(春蚕・夏蚕・秋蚕・晩秋蚕)の製造飼育を普及させました。また、蚕業講習所を設立し人材養成に努めるなど、地方蚕業の発展に貢献しました。その功績をたたえて建てられた功徳碑が、現在高野小学校にあります。