令和7.5.26市指定
本作は、浄土宗大本山増上寺第36世の祐天(1637~1718)の揮毫した六字名号である。
縦長の画面の中央に「南無阿弥陀仏」と大書され、比して小さな名号が、向かって右に5、左に4つ揮毫される。中央の六字名号の下部に「祐天」の銘と花押が記され、作者が祐天であることが知れる。本図の書風は、祐天の名号に特徴的な、丸みを帯びたものである。
祐天寺第6世の祐全によって寛政9年(1797)に書かれた銘文では、祐天の筆で相違ない旨が示されている。寺伝では、この年に本図とあわせて木造祐天上人坐像も寄進されたとされている。
