喚鐘

令和7.5.26市指定

喚鐘
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銘文からは、嘉永2年(1849)に雲天寺の檀信徒の寄進を受け、「西村和泉守」により鋳造されたことがわかります。

「西村和泉守」は、代々その名を受け継ぎ、江戸時代・17世紀より近代に至る、長い期間にわたって活躍した鋳物師です。本作は第九代西村和泉守の作と考えられ、銘文と彼の生年を照らし合わせると、彼が数え16歳で手掛けた作であり、彼の最初期の作であると位置付けられます。

本作は、第二次世界大戦の金属供出により接収され、長らく行方がわかりませんでした。しかし、令和元年(2019)にネットオークションに出品されていることがわかり、縁あって同寺に戻ってきたものです。第九代西村和泉守の最初期の作であるとともに、インターネットという現代的な方法を交えつつ、元来の所蔵寺院に戻るという奇縁も含め、貴重な作であると評価されます。