聖(ひじり)山を構成する安山岩質火山岩類(加藤・赤羽,1986)で、長野市内の分布は高雄山から篠山の山腹を経て有旅(うたび)南方の丘陵におよぶ。下位の桑原火山岩や裾花凝灰岩層、論地泥岩層などを不整合におおい、赤田層に不整合におおわれる。層厚は高雄山でもっとも厚く、300mであるが、北東に薄くなる。玄武岩質安山岩の溶岩を主として凝灰角礫(かくれき)岩をはさむ。溶岩の一部には板状節理(ばんじょうせつり)が発達する。岩質はカルクアルカリ質の紫蘇輝石(しそきせき)安山岩が主体で、紫蘇輝石普通輝石安山岩をはさむ。
K-Ar年代は、5.4±0.3Ma(加藤,1983)である。