崩積堆積物

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崩積堆積(ほうせきたいせき)物には、地すべり堆積物や崖錐(がいすい)堆積物が含まれる。地すべり堆積物は、論地(ろんじ)泥岩層・大久保砂岩泥岩層・城下砂岩礫(れき)岩層などの分布域に広く分布する。大規模な堆積物が分布するのは、篠ノ井茶臼(ちゃうす)山・七二会(なにあい)の倉並や山田中、信更(しんこう)町の涌池(写真2-49)・地附(じづき)山などである。


写真2-49 善光寺地震で大崩壊した虚空蔵山の崩積土(犀川水篠橋下流)

 崖錐性の堆積物は、荒倉山火砕岩層からなる陣場平(じんばだいら)山の南縁部、信更町の虚空蔵(こくぞう)山の北麓などに規模の大きい分布がみられる。