火山麓扇状地堆積物

56 ~ 57

飯縄火山の山麓には、緩やかな裾野(すその)を形成している扇状地性の堆積物が広く分布する。これらの堆積物は、飯縄火山の山体を構成する噴出物が、豪雨や融雪時の流水によって運ばれたものである。これらは沢沿いに押しだされたものであるが、それらの多くは、不淘汰(とうた)の亜角礫(かくれき)~亜円礫と風化した火山灰の基質からなる(写真2-51)。これらは豪雨時の土石流によって運ばれたものである。


写真2-51 飯綱高原をつくる泥流状堆積物
(台ヶ窪の北)