一重山礫質砂岩層

60 ~ 61

松代西部の妻女(さいじょ)山から薬師山にかけて、黒色泥岩層をはさむ礫質の砂岩層が分布する。この地層を飯島・斎藤(1968)は一重山層と呼んだ。模式地は更埴市屋代の一重山である。分布は限られ、下位の別所層に整合に重なる。岩相は粗粒な含礫泥岩層や含礫砂岩層である。含まれる礫は、径1cm以下のチャートや粘板岩などの古期岩類の礫である。一重山礫質砂岩層は、岩相から中新世中期の青木層に対比されている。