中新世貫入岩類

61 ~ 61

諏訪から上田を経て志賀高原にいたるいわゆる中央隆起帯に、後期中新世の別所フェーズ(小林,1957)の造山運動に関連して貫入した、石英閃緑岩-ひん岩などの深-半深成岩類で、市内では松代町周辺の東部山地に円-楕円(だえん)形の小岩体をつくって分布している(加藤・赤羽,1986)。内村層から青木層までを貫き、奇妙(きみょう)山火山岩に不整合におおわれる。

 上高井郡仙仁(せに)南1kmの岩体中の角閃石のカリウム-アルゴン年代について、2.1Maという値が得られている(河野・上田,1966)。