(2) BB型土壌 乾性褐色森林土(粒状・堅果状構造型)

108 ~ 108

 厚いF層・H層が発達し、黒色ないし暗褐色の薄いHA層またはA層が形成される。A層には粒状構造が発達する。A層とB層との境界ははっきりしている。B層の色は一般に明るく、その上部には粒状構造または堅果(けんか)状構造が見られる。菌糸は見られるが、菌糸網層ができることはほとんどない。分布する地形は尾根部で、BA型土壌と似ているが、アカマツ、ミズナラなどの森林が多く見られる。

 この土壌は生産力が低く、森林を仕立てるには、人工造林よりも天然更新によるのが適当である。長野市では、飯縄火山地を除く各所の尾根すじに分布している。


写真3-8 BB型土壌の出現地形 崩壊部左上の尾根