未熟土群の土壌は、土壌生成の過程を経過した時間が短い未熟土亜群と、侵食を受けたため、A層・B層などの層位を欠く受蝕土亜群に区分される。
長野盆地周辺の山麓部には、未熟土が小面積分布する。これは層位の分化が不明瞭な土壌で、一般に生産力に乏しい。
大峰山および旭山には、褐色森林土と未熟土の中間の形態をもつものがみられる。これらはBA-Im、BD(d)-Im、BD-ImおよびBE-Im型土壌に区分される。生産力は褐色森林土の各土壌型よりもやや劣っている。土壌図上では、褐色森林土と未熟土の両者の記号を重複させて示した。
代表例としてBA-Im型土壌を示せばつぎのとおりである。