① 礫(れき)質褐色低地土  (代表地点・大豆島)

135 ~ 135

 地表下60cm以内に礫層・砂礫層・砂層などがあらわれる土壌である。一般に有効土層が薄く、腐植を欠き、土色は黄褐色で、小円礫を含む。構造はほとんどなく、粘りは弱い。

 透水性が良く、保水力が小さいので、過干時には旱魃(かんばつ)を受けやすい。

 土地利用は地耐力があり、排水がよいことから住宅や工場用地に適している。農作物はリンゴの栽培が多い。野菜は地浅のために根菜類の栽培に適さず、したがって種類が少なく、リンゴのように集団として産地形成されている地域は見あたらない。

 主な分布地域は、犀川流域に沿った安茂里・川合新田・大豆島・篠ノ井横田である。


写真3-57 礫質褐色低地土の景観


写真3-58 同上の土壌断面