千曲川の沖積地帯で、主に自然堤防に広く分布している。有効土層は1m以上あり、腐植を欠き、土色は黄褐色で、土性は全層とも壌土で礫(れき)はない。粘りが弱く軟らかで、耕作はきわめて容易である。
土地利用は野菜、花、果樹の適地で、従来岩野を中心にヤマノイモ(長芋)の生産が有名であった。しかし、近年になって連作障害で品質の低下をきたし、キュウリやレタスなど他品目に切りかえられている。ヤマノイモ畑は、収穫のとき1m近く混層されるために土層はほとんど均一化され区分できない。
若穂・松代・篠ノ井・古里・柳原・長沼・芹田・朝陽などに分布している。