① 礫(れき)質灰色化低地水田土(代表地点・大豆島)

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 犀川や千曲川沿いの沖積面と扇状地の一部は地表下40cm内外で砂礫層に移行している。このような有効土層が薄い土壌に対していう。

 代表地点の水田は、有効土層が30cmぐらいで、土色は灰褐色を示し、小円礫を含み、土性は壌土で粘土が少なく粘りは弱い。また、透水性は大きく、保水力は小さい。

 作土と鋤床層には雲状と糸状の斑紋(はんもん)があり、鋤床層の直下には鉄集積層が介在している。B層には加うるにマンガンの点状斑紋がある。同様な土壌は安茂里浄水場周辺・中氷鉋~紙屋・四ツ橋・川合新田などに分布している。

 いっぽう、犀川沿いの四ッ屋~上氷鉋・大塚地域の水田には、マンガンの斑紋は見られない。


写真3-64 犀川扇状地の埋没土層(川中島町今井・新幹線工事場にて)


写真3-65 礫質灰色化低地水田土の景観


写真3-66 同上の土壌断面