② 中粒質灰色低地水田土(代表地点・松代町西寺尾)

137 ~ 137

 この種の土壌は、礫質灰色化低地水田土と細粒質灰色化低地水田土が分布している地形面のほぼ中間に、指交状に見ることができる。

 代表地点の水田は、有効土層が81cmと厚く土色は灰色で、土性は壌土である。なお犀川の氾濫(はんらん)を受けた地域では砂壌土の層がある。

 斑紋は、地表面から22cmまでは雲状・糸状斑に富み、22~35cmはとくに多い。51cm以下は管状斑に富んでいる。構造の発達は弱い。主な分布地域は共和~御厨~東福寺・大塚~上氷鉋・小島田町・上高田周辺と湯谷~吉田・石渡などである。現在、水田として利用されているが、畑地利用が可能である。


写真3-67 中粒質灰色化低地水田土の景観


写真3-68 同上の土壌断面