水田土壌の特徴は、水の作用で土層に形成される鉄やマンガンの斑紋で識別できる。地下水の影響でできる斑紋は管状・暈管(うんかん)状、糸根状などで、孔隙(こうげき)に沿って形成される。
灰色低地土の特徴は、このように地下水が季節的に上昇して形成する上記の斑紋が地表下50cm以内にあらわれる低地の土壌である。
一般に排水はやや悪いが、同じ地形面にあるグライ土よりも地下水位は低い。水田として利用されており、低地水田土を合わせて市域の全農耕地土壌面積の約15%を占めている。
この土壌のなかには、硫酸酸性質・腐植質・表層グライ化・グライ化・下層黒ボク層・普通灰色低地土などの6土壌亜群がある。