(1) 畑土壌の一般的な特徴

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畑土壌とは土地利用の面から区分される俗称で、水田土壌と対比される。一般に地形的に高い地帯に分布しており、地下水位が低い。そして、土層は年間をとおして酸化的に経過するために、水田に比較して土壌中の有機物は分解が速い。また、わが国は降水量が多いので、その雨水により土壌の表層から塩類が溶脱し、放任していると土壌の酸性化が進行する。

 市域では、かつて灌漑水の得にくい自然堤防や丘陵から山地にかけて畑作地帯が分布していたが、近年、水田の稲作から畑作への転換が進み、善光寺平でも排水がよい乾田では野菜や果樹の栽培が広まってきている。


写真3-87 レタスの収穫(飯綱)