河川の水質

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河川の水質は、水が地表を流下するあいだに接触する岩石の成分を溶かしだしてくるので、その流域の地質の影響を大きく受ける。日本の河川では、陽イオンではカルシウムイオンCa2+、陰イオンでは炭酸水素イオンHCO3-がもっとも多く、炭酸水素カルシウムCa(HCO)2型の水質が一般的である。

 流域の岩石に硫化物が含まれる場合は、岩石の風化によって酸化分解されて硫酸を生じるために、酸性の強い河川となることが多い。


写真4-1 初冬の犀(さい)川(丹波島橋の上流部)