(3) Na+・K+

161 ~ 161

 Na+(ナトリウムイオン)、K+(カリウムイオン)は、岩石や土壌より溶け出してくるほかに、温泉・鉱泉等の混入で多く含まれることがある。しかし、ふつうの水にNa+やK+が多量に含まれているときは、汚染によるものと考えることができる。一般に生活排水のなかには食塩(塩化ナトリウム)が溶けこむことが多いことから、Na+は塩化物イオンとともに汚染の目安となる。

 K+は、カリ肥料から溶けだすことが多いが、植物体にも濃縮されているので、植物を飼料としている家畜の糞尿(ふんにょう)などによる汚染も考えられる。

 分析は炎光光度計により測定した。