(4) Ca2+・Mg2+

161 ~ 162

 Ca2+(カルシウムイオン)は、地質の影響を受けることが多い。とくに石灰岩を含む地層を通る水には、きわめて濃度の高いCa2+が検出される。しかし、火山岩地帯からの水は多くの場合、Ca2+の含まれる量は少ない。温泉・鉱泉のなかには、多量のCa2+を含む泉質もあり、その混入でCa2+濃度を高めることもある。また、海水・工場排水・生活排水などの混入により、値が大きくなることがある。

 Mg2+(マグネシウムイオン)も岩石や土壌の風化作用により溶けだしてくるが、海水などの混入でMg2+濃度を高めることもある。

 分析はEDTA試薬によるキレート滴定法で測定した。