(3) 当量数、モル数で表現するもの

162 ~ 162

 me/Lは溶液1L中に含まれる溶質のmg当量で示される。物質をつくっている分子や原子の粒子数、あるいは反応当量を示したものである。たとえばNa+23.0mg/L、Cl-35.5mg/Lと表記された場合、重量的にはCl>Naという関係はわかるが、これをミリ当量で表現するとNa+は23.0÷22.997=1.00me/Lとなり、Cl-については35.5÷35.457=1.00me/Lとなる。Na+とCl-はme/Lであらわすと値が等しいことから、同じ供給源のNaCl塩化ナトリウムからきたものではないかと予想がつけられる利点がある。そこで本市誌ではmg/Lとme/Lを併用して、考察を加えることにした。


写真4-4 分析風景(理科教育センターにて)