カルシウムイオンCa2+

167 ~ 169

湧水・地下水のCa2+は信更町涌池地籍の88.4mg/Lを最高に涌池弁天の泉の79.8mg/L、信更(しんこう)町桜井地籍の79.6mg/Lなど桜井~涌池にかけて比較的多く含まれている湧水がみられる。また、若穂川田の塚本周辺部一帯に57~60mg/Lの値を示す湧水が集中している。両地域ともにMg2+の多い地域でもある。

 Ca2+が30.0mg/L未満の湧水・地下水は全体の73.1%を占めており、善光寺七清水の一つである花岡平の一盃(いっぱい)清水の0.32mg/L、往生地の柳清水の1.04mg/L、西光寺の夏目清水の1.84mg/L、湯谷の傾城清水近くの3.13m/L、湯谷昌禅寺の1.52mg/Lなど西長野~湯谷にかけてCa2+の少ない水が湧出している。これらの湧水はMg2+も少ない。


図4-8 湧水・地下水のカルシウムイオン分布(1993)